アルミサッシは業界で金属製建具と言われます。工事許可証も『建具工事』と表記されております。建具工事であれば金属にこだわることはないと思い、木製建具を取り扱い始めました。アルミサッシメーカーも既製品の木製建具を売り出してきました。弊社はメーカーの既製品ではなく、オーダー木製建具に特化しました。その時期、お寺の新築工事に携わることになり木製建具の工事が始まりました。これが木製建具工事の開始です。
2012年頃、地元では多数の小中学校耐震工事が計画されておりました。通常であればメーカー製品を買うのですが、『地元の木を使用した木製間仕切りが自分達で作れないだろうか?』と考えました。地元の木で家を建てれば最高だと言われます。地元で育った木を地元で消費する。幸い仲間には森林伐採ができる人、大工さんがいて、建具を作れる人がいる。施工に必要な金属工事は弊社のお得意分野。みんなでチームを作れば、完成品が出来上がります。
地元で森林伐採を行なえば、森林の持ち主に還元でき、伐採が終わった後には植林もできます。この考えが弊社の経営理念に繋がります。この考えに同感して頂ける方々の学校建物に弊社木製間仕切りは採用して頂きました。
その後、公共建築物等における木材の利用促進に関する法律が成立し、建物の外部廻りに木材を使用するデザインが多く採用され始めました。弊社は、建物内部での木材利用の仕事しかしていませんでした。そこで出会ったのが、越井木材工業㈱さんのサーモウッドでした。
サーモウッドは外部で使用することを目的としたエンジニアウッドです。外部で使用できる事以外に魅力がもう一つありました。地産地消に対応可能な事でした。サーモウッドを外部で使用した建築が長野駅善光寺口の工事です。
アルミサッシ工事は現在でも弊社の中枢を担う業種です。アルミサッシは動くモノですから、経年によりメンテナンスが発生致し、調整・部品の交換が必要になります。お客様の『困った』を『良かった』に変えるのも弊社の大事な仕事です。